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2022年3月12日 大久保集落・長尾寺

伊吹山の里で、早春の花々と 生きものの賑わいを感じよう!

【2022年3月12日(土)】 天候:晴れ 体感温度:15度~20度

【観察会コース】
集合:関ヶ原ふれあいセンターP(13:00集合) 車に便乗→伊吹山麓・大久保P(13:30=これより徒歩)→長尾寺散策→大久保P→関ヶ原ふれ あいセンター(15:00解散)

【参加者】19名
会員=13名 一般参加者=6名
レポート:山下吉和 撮影:中井宏行、山下吉和

今年は例年にない大雪で、春の訪れは10日ほど遅れました。したがって、予定していた伊吹山麓での観察会は、小泉集落、下板並集落は割愛し、長尾寺のみとなりました。

車は大久保集落駐車場にとめ、長尾寺へと向かいます。通常、ワサビ、フキノトウ、ミヤマカタバミ、オオタチツボスミレ、オドリコソウなどの野草が出迎えてくれますが、今 回はフキノトウ一株とコハコベ、外来種のオオイヌノフグリのみ。まだ、雪の中です。

フキノトウ
オオイヌノフグリ
コハコベ
大久保集落を行く

長尾寺の裏山を散策道にそって上っていくと、セツブンソウが散在しています。そして上りつめた平地には、その大群落が広がっています。セツブンソウ(節分草)は、文字通り、旧暦の節分の頃(3月半ば)に花の時期を迎えることからこの名前がつきました。深 く羽状に切れ込んだ葉の上に、がくが変化した白い花びらが同じ向きで可憐に咲き誇っています。

セツブンソウ
セツブンソウ

そして、その脇には一株ですがフクジュソウが全開で輝いています。

1週間前の下見時
フクジュソウ

旧暦の元日に咲く黄金色の花、「福告ぐ草」、転じて「福寿草」です。

お堂の方に下りていくと、ロウバイの黄花や今まさに開花に向けて準備をしているミツマタの花、アオキの実、スハマソウの葉が見られました。

ロウバイ
アオキの実
ミツマタ
スハマソウの葉

長尾寺のご厚意で、突然の訪問にもかかわらず、お堂にある山野草の天井画を見せて頂 きました。34種類もの山野草が並ぶ天井画は、まさに圧巻、「すばらしい」に尽きます。

小泉の駐車場に戻ると、その向かい側の家の軒下には、フキノトウなど地元の新鮮な食材が並んでいました。特に、県外からの参加者には大好評でした。

観察会に先立ち、出版講演を開催しました。

IN 関ヶ原ふれあいセンター

伊吹山絶滅危惧植物図鑑出版 記念講演
(筒井杏正氏:本会会長)
伊吹山の重要植物調査レポートの 解説
(中井宏行氏:本会調査事業部長)

イベント1週間前の下見では・・・

イベント4日後に再び現地を訪れると・・・

ネコノメソウ
ワサビ
小泉集落のセツブンソウの群生地には、まだ雪が・・・
雪が溶けてスハマソウが咲いていた。
アズマイチゲ
フクジュソウ
3月16日の伊吹山(1/2枚)
3月16日の伊吹山(2枚)